カトリック正義と平和協議会 「死刑廃止」へ新たに部会 2008年8月2日

 日本カトリック正義と平和協議会は「死刑廃止を求める部会」を発足、記念集会が7月11日、幼きイエス会ニコラ・バレ修道院(東京都千代田区)で開催された。集会では、法哲学者で上智大学名誉教授のホセ・ヨンパルト神父による記念講演「死刑――どうして廃止すべきなのか」が行われた。
 世界的に死刑廃止に向かう潮流の中、日本では死刑判決、死刑執行数が急増し、大量執行の定着が懸念されている。同部会の発足は、座長のホアン・マシア神父(聖トマス大学講師)、柴田幸範氏(イエズス会社会司牧センター)、門間幸枝氏(カトリック東京教区正義と平和委員会)、長澤正隆氏(日本カトリック正義と平和協議会/事務局)の4人が中心となって、今年1月24日に最初の集まりをもったことに始まる。
 目的は、カトリック教会の中で死刑廃止を唱え活動している団体などと関わりをもち、ネットワークを作っていくこと。カトリック教会の中では、教誨師や死刑囚を支援する団体など、さまざまな形で死刑廃止に関わっている聖職者や信徒は大勢いるが、これまで情報を共有することが少なかった。この部会発足を機に、活動を活発化させ、カトリック教会の中に死刑廃止の意識を高めていきたいというのがねらい。また、死刑に関する知識やカトリック教会の考えの普及を目指し、小冊子の作成や講演会の開催なども企画する。9月13~15日、大阪で開催される第34回カトリック正義と平和全国集会でも、「カトリックとして死刑を考える」をテーマに分科会が行われる予定。
 6月13日には、同協議会会長の松浦悟郎氏が共同代表を務める「死刑を止めよう」宗教者ネットワークの主催で、第11回目セミナー「私たちはなぜ死刑をとめられないのか――死刑をめぐる感情の問題」が大本東京本部で行われた。同日、「連続的死刑執行を憂慮し、死刑判決の即時停止を求める宗教者共同声明」が発表されている。
 鳩山邦夫法務大臣は就任以来、半年間に4回、計13人の死刑執行を命じた。度重なる執行を受けて、最近では宗教者による死刑制度廃止を求める動きが強まっている。

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