世界司教会議 〝あの時、声を上げなかった〟 ラビの批判にバチカン当惑 2008年11月1日

 【CJC=東京】教皇ベネディクト16世が「教会の生命と使命における神の言」を主題に召集した、世界司教会議(シノドス)は10月6日から実質協議に入った。
 現代のカトリック者にとっての聖書の意義を扱う今回のシノドスには、カトリック以外の各教会代表が参加するほか、ユダヤ教から初めてイスラエル・ハイファの大ラビ、シェアー=ヤシュフ・コーエンが、ユダヤ人が聖書をどう読み、理解するか、について講演するというので注目を集めていた。
 講演でコーエン氏は、聖書についてユダヤ教の理解を語った後、ホロコースト(ナチスによるユダヤ人大量殺害)に触れ、「多くの人が、偉大な宗教指導者を含め、わたしたちの仲間を救おうとして声をあげることをせず、沈黙を守り、極秘裏に手を差し伸べる道を選んだ、という悲しく苦しい事実を忘れることはできない。わたしたちはそれを許せず、また忘れることはできない。あなたがたが、欧州でつい昨日に起きたことに対するわたしたちの痛み、わたしたちの悲しみを理解することを望む」と、教皇ベネディクト16世始め、枢機卿、司教ら253人の参加者を前にして語った。この部分は準備文書には盛り込まれていなかった。

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