【画像】 ロシア正教会 総主教にキリル氏 バチカンとの対話に注目 2009年2月7日

【画像】 ロシア正教会 総主教にキリル氏 バチカンとの対話に注目 2009年2月7日

 【CJC=東京】ロシア正教会の最高指導者モスクワ総主教「選出会議」が、モスクワの救世主ハリストス(キリスト)大聖堂で1月27日開催され、スモレンスクとカリーニングラードのキリル府主教(62)が投票総数700のうち508票で選出された。カルーガとボロフスクのクリメント府主教(59)は169票、無効23票。
 キリスト教各派の中で、信徒10億人と推定されるローマ・カトリック教会に次いで信徒1億6500万人を擁するロシア正教会では、モスクワ総主教アレクシー2世が昨年12月死去したのを受けて後継者選びが進められていた。
 「選出会議」には府主教以下の聖職者、信徒など有権者711人が参加するとあって、大聖堂の周辺は交通が遮断されるほどだった。
 会議はキリル氏の祈祷、演説で始まった。キリル氏はアレクシー2世路線に沿って、「キリスト教に対する西側の攻撃的な世俗主義の浸透」と「キリスト教教義と福音的倫理の修正を図るプロテスタント集団の試み」に言及、さらにソ連体制後のロシアで改宗を策していると語り、プロテスタントとローマ・カトリックの宣教師を非難した。
 その後、報道陣は退出させられ、会議の様子は非公開とされた。
 25日の非公開主教会議で選出された候補は3人。総主教代行を務め、近代化派と目されているキリル府主教が総数197票のうち97票を獲得した。より保守的と見られるクリメント府主教が32票、ミンスクとスルツクのフィラレ府主教(73)が16票だった。ただRIAノボスチ通信によると、フィラレ氏が27日になって、候補を辞退、支持者に向かってキリル府主教に投票するよう訴えた。
 キリル氏は対外関係部門を担当、緊張をはらむバチカン(ローマ教皇庁)との対話に当たってきた。毎週テレビ番組に出演、また公共の場にもしばしば登場して知名度は抜群。
 RIAノボスチ通信によると、代表投票者は3分の2が聖職者、3分の1が信徒。信徒代表には教会や修道院へ財的支援を行っている実業家が含まれており、市民の批判を招いている。
 新総主教の着座式典は2月1日。

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