米改革派"教会の姿勢明らかに" 「ベルハル告白」を採択 2009年6月20日

 【CJC=東京】米改革派教会(RCA=信徒数16万6千人)は6月4日からミシガン州ホランドで総会を開催したが、8日、「ベルハル告白」を一致の基準の一つとして採択した。これまで同派は、使徒信条、ニカヤ信条、アタナシウス信条とベルギー告白、ハイデルベルク信仰問答、ドルト信条を「教憲書」に掲げている。
 総会は次期総会議長にニューヨークのブライトン・ハイツ改革派教会牧師のジェームス・シーウッド氏を、副議長にオハイオ州ブルンスウィック改革派教会牧師のドン・ポースト氏を選出した。
  「ベルハル告白」は、アパルトヘイト(人種隔離政策)が行われていた時代の南アで1982年に起草され、86年に「南ア・オランダ改革派ミッション教会」(DRMC)で採択された。「信仰の叫び」「誠実と悔い改めへの呼びかけ」として反対運動の指導者アラン・ブーサク氏が主導していた。
 RCAは2007年の総会で「ベルハル告白」を暫定的に採択。しかし内部の姿勢は大きく分かれており、キャロル・ベクテル議長は各教区を回って論議を重ねてきた。その中では同告白が、当時の南アの白人政権の人種隔離政策に反対したのが、政権支持の主体であった白人主体の改革派教会であり、「アパルトヘイト」を当時の政局に強く結びつけていたことが意識された。
 ベクテル議長は、「教会の告白は、歴史の中でわたしたちの聖書との関わりから出てくるものであり、その時々において将来への証を担うものだ」とし、「ベルハル告白」が今日では一致、正義、和解を強調するもので、17世紀当時の告白には盛り込まれていなかったものを表明するものと見る。そこで今回の告白を採択することは、パレスチナ紛争、アフリカ大陸の暴力、さらには同性愛についてまで教会の姿勢を明らかにすることにつながると言う。 
  これで同派の「教憲書」に「ベルハル告白」も加えることになるが、それにはクラス(教区)46の3分の2以上の批准が必要とされている。
 これまで同派は朝鮮語系、スペイン語系の教会の存立を認めるなど1628年にオランダ語系の教会で結成された当時とは言語的・民族的差別や男女間差別などを克服して来た。しかし同性愛者をも差別することなく教会に受け入れるということには抵抗がなお大きい。総会では2005年に任命された同性愛問題について対話を始める委員会の報告もあった。
 「ベルハル告白」は、米長老教会(PCUSA)も2008年6月の第218回総会で「諸告白書」に収録過程に着手することにしている。

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