【画像】 統一協会関連会社「新世」関係資料を押収 資金集めの実態解明も 2009年6月27日

【画像】 統一協会関連会社「新世」関係資料を押収 資金集めの実態解明も 2009年6月27日

 JR渋谷駅前で通行人に「運勢を鑑定する」と声をかけ、根拠のない姓名判断で不安をあおり、高額の印鑑を購入させたとして、警視庁は6月11日、統一協会関連の印鑑販売会社「新世」(東京都渋谷区)社長、田中尚樹容疑者(51)らを逮捕した。
 特定商取引法違反の疑いで逮捕されたのは、田中容疑者のほか、同社幹部古沢潤一郎容疑者(40)と、武藤由美江容疑者(31)ら販売員の女5人の計7人。調べによると田中容疑者らは、「命が危ない」「家族が不幸になる」などと不安をあおり、16万~120万円の印鑑13本を計416万円で販売した。
 「新世」は世界基督教統一神霊協会(統一協会)の地域組織「南東京教区」(渋谷区、世田谷区ほか)の印鑑販売部門で、協会内では「特別伝道隊」と呼ばれていた。
 警視庁は、印鑑の購入者を入信させるまでの手順を示した資料など10種類以上を、関係先から押収したと明らかにした。このマニュアルは教会幹部の間で「生産ライン」と呼ばれ、なかには協会との関係を察知されないよう指示する文言も盛り込まれていたという。
 同庁はこのほか、売り上げが少なかった際に販売員が書いたと見られる「反省文」や、販売拡大を指示する内容を含んだメールの記録を押収した。
 田中容疑者は、印鑑販売の教育用DVDを制作するなど、全国の印鑑販売の中心人物と見られており、以前は印鑑販売を統括する幹部を務めていたともされている。
 全国霊感商法対策弁護士連絡会(事務局長・山口広弁護士)は同日、声明を発表し、「新世の物品販売等の活動は、教祖文鮮明の......送金指示を実現するために、全国各地でなされている活動の氷山の一角にすぎ」ず、「今回の強制捜査は、沖縄・長野・新潟・大阪・福岡の各県における強制捜査に続くものであり、長年にわたる統一協会の悪質な資金集めの実態を解明し抑止するうえで高く評価できる」としている。
 同会には2004年以降、計14人から「印鑑を無理やり買わされた」などの相談が寄せられ、約840万円の被害が確認されている。
 統一協会広報部は一般紙の取材に対し、「信者が経営する会社については、当法人が関与するものではなく把握していない。信者の個人的な活動で問題となることがないよう指導に努める」としている。

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