【画像】 『平和を実現する力』を出版 四竈揚氏山形学院高で講演 2009年7月11日

【画像】 『平和を実現する力』を出版 四竈揚氏山形学院高で講演 2009年7月11日

 被爆者で元牧師の四竈揚(しかま・よう)さん(77)による、被爆者として生きてきた自身と家族の証言まとめた『平和を実現する力――長女の死をめぐる被爆牧師一家の証言』(日本キリスト教団出版局)がこのほど出版された。同書には、牧師で父である一郎氏による被爆から7年後の証言「<あの日・広島・私>」『福音と世界』(新教出版社)も収録されている。
 四竈揚氏は、中学2年時に広島市で被爆。当時、勤労動員で市内中心部にいたが、原爆投下時は爆心地から離れた中学校にいたため、助かった。父、一郎氏をはじめ家族6人全員が生き残ったものの、終戦直後、原爆症で姉が他界。その死がきっかけに牧師の道を選んだという。
 そうした四竈氏の経験から、平和の尊さや核兵器廃絶について学ぼうと、山形市の山形学院高(北垣俊一校長)では、6月22日、平和講演会を開いた。講演では、同級生が死傷し焼け出された人がさまよう当時の惨状を紹介。「過ちを繰り返さないという思いを人類共通の誓いとし、平和の大切さを広めていかなければならない」と生徒らに訴えた。
講演を聞いた同校の生徒2人は、今年8月長崎市で開かれる原水爆禁止世界大会に参加するほか、各国の在日大使館に核兵器廃絶を訴えるメッセージを送る予定だ。
 本書を推薦する櫻井重宣牧師は「この書を心して読み、流された涙の一つ一つを、祈られた祈り一つ一つを、心に深く刻み、それを次の世代に継承していく責務があることを思わされます」と述べる。
 

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