北京 「零八憲章」呼び掛け人劉暁波氏を逮捕 香港正平協が釈放を要請 2009年7月11日

 【香港=ENI・CJC】中国国営新華社通信は6月24日、民主化を求めて昨年末に発表された「零八憲章」の呼び掛け人の1人、作家の劉暁波氏(53)が政府転覆扇動などの容疑で正式に逮捕されたと伝えた。北京市公安局が23日、検察当局の承認を受けて逮捕したという。
 劉氏は1989年の天安門事件の際、米国留学から帰国して民主化運動に参加して逮捕、投獄された。釈放後の96年も政府批判の書簡を発表、3年間の労働矯正処分を受けるなど、中国の民主化を訴え、何度も投獄されている。
 300人を超える知識人が共産党の一党独裁を批判して署名した「零八憲章」が正式発表される2日前の12月8日、劉氏は当局に身柄を拘束されていた。
 胡錦濤国家主席は今年初め、民主活動家の取り締まりを指示した。零八憲章の他の署名者は長期間拘束されておらず、劉氏の逮捕は「見せしめ」的意味合いが強いが、有罪判決を受けるのは確実とみられる。
 香港カトリック教会正義と平和協議会は北京政府に対し、劉氏の釈放を要請している。同協議会は、香港にある中国政府連絡事務所前で6月25日行った即時釈放要求デモも他団体と共同主催した。正義と平和協議会が香港教区内に、北京政府に釈放を求める署名運動を展開。香港のカトリック指導者や労組も支援している。
 人権団体は、劉氏が依頼しているモー・シャオピン弁護士も憲章署名者の1人であることから、裁判で弁護に当たれない可能性もあるため、劉氏が公正な裁判を受けられるかどうかについて疑問を表明している。

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