<語る>母・秀の信仰に息吹かれ イエスの一生を「一つのドラマ」として 加藤信朗 2009年9月19日

 和田三造(1883~1967)は「南風」(1907年作・現・国立近代美術館所蔵)の画家としてあまねく世に知られているが、デザインほかの商業芸術また映画芸術色彩部門などに関わる広範な画業はあまり知られていない。とりわけその画業に「イエスの一生」を描く28葉の連作があったことはまったく世に知られないまま過ぎてきた。
 今回「第33回キリスト教美術展」にそのうち3点(原画原寸大複製)が展示され、和田三造にこの画業のあることが多くのかたがた、とりわけキリスト教画家のかたがたに知られることになったのはこの上なく嬉しい。この作品が1950年のクリスマスに画集『画伝イエス・キリスト』として出版されるに至った経緯および心境と抱負は、同年10月7日の「キリスト新聞」への寄稿「亡き母に捧ぐ――キリストに心惹かれて」に詳しい。

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