ダーウィン映画上映見送り 米 進化論へ根強い批判で 2009年9月26日

ダーウィン映画上映見送り 米 進化論へ根強い批判で 2009年9月26日

 【CJC=東京】進化論を確立したとして著名なチャールズ・ダーウィン生誕200年に当たり、その生涯を描いた映画「クリエーション」が英国で制作された。世界各国で上映が予定され、今年のトロント映画祭にも出品されたが、米国では上映される見込みが薄い。
 映画は、『種の起源』の筆者ダーウィンが、10歳の愛嬢アニーに死なれ信仰を失うなどの苦悩を描いたもの。キリスト教右派の影響が大きい米国では進化論も厳しい批判にさらされており、上映した際の反発の強さを理由に配給会社は「米国民にとって矛盾が多過ぎる」と配給を拒否した。
 この2月にギャラップ社が行った調査では、米国で進化論を信じるのは39%に留まっている。ダーウィンにも「人種差別主義者」との批判があるという。
 キリスト教の観点から映画を評論するサイト「ムービーガイド」は、ダーウィンを「人種差別主義者、偏見を持つ人、大量殺人を後世に残した1800年代の自然主義者」と決め付け、その「未熟な」理論がアドルフ・ヒットラーに影響を与え、「残虐行為、人道への犯罪、クローニング、遺伝子工学」などを生み出した、と指摘している。他にも進化論を「1世紀以上にわたる試みにも関わらず、それを支持する証拠のない馬鹿げた理論」と否定するなど米国のキリスト教サイトは盛り上がりを見せている。

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