<語る>信仰を絵画に表現し 「生きている実感」味わう 安富信也 2009年10月10日

 とにかく幼少時代から絵を描くことに興味があった。母親はわたしの才能を伸ばそうと、家庭が貧しい中で、水彩画の大家である春日部たすくの絵画教室に通わせてくれた。小学4年生の時である。先生の指導のおかげで中学生にして水彩連盟展に入選できた。その後、武蔵野美術学校を卒業したわたしは、25歳から60歳まで小学校の図工教師をしながら絵を描き続けた。その間に30歳の時国画会展で受賞、34歳で国画会員に推挙された。
 当時の作品のテーマは、「暗い空間に彷徨する人間像」であった。苦労しながら強く生きていかなければならない、浮遊する人間の姿である。

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