ロシア大統領がバチカン訪問 正式外交関係樹立へ 2009年12月25日

 【CJC=東京】ロシアのドミートリー・メドベージェフ大統領は12月3日、バチカン(ローマ教皇庁)を訪れ、教皇ベネディクト16世と会談した。バチカンが発表した声明によると、会談で両国は正式な外交関係を樹立することで合意した。
 1917年のロシア革命によって国交が断絶、91年のソ連崩壊後、ロシアはエリツィン、プーチン両大統領がバチカンを訪れるなど、外交関係樹立を探ってきたが、バチカンの布教活動などを警戒するロシア正教会の反対で、代表部クラスの関係にとどまっていた。
 しかし2009年に入って関係改善の兆しを見せた。第二次大戦でソ連が侵略したポーランドの出身で、ソ連・東欧諸国の民主化を後押ししたことで知られるヨハネ・パウロ2世に代わり、ベネディクト16世が関係改善に積極姿勢を示した。さらに2月には他のキリスト教との協力を訴え、バチカンとの窓口役となってきたキリル府主教が第16代モスクワ総主教に着座した。
 ロシア大統領府によると、メドベージェフ大統領は外交関係樹立に関する書面に署名、大使級高官の相互派遣に向けてバチカンと協議するよう外務当局に指示した。バチカンも「心のこもった関係」を歓迎する声明を出した。
 ただ、バチカンは「教皇のロシア訪問は現段階では予定にない」としており、直接対話までには、さらに時間がかかりそうだ。

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