日本の思想的伝統とキリスト教 黒住眞氏講演 2010年2月13日

 聖学院大学総合研究所は1月26日、東京都北区の同大学本部で、「グローバリゼーションの文脈における総合的日本研究会」を開催した。黒住眞氏(東京大学大学院総合文化研究科教授)が「日本の思想的伝統とキリスト教」と題して講演を行い、関係者など約30人が出席した。
 黒住氏は、人類における思想宗教の発生史と近世以前の日本における思想宗教に言及した上で、近世以後の日本におけるキリスト教と諸宗教との関係を解説した。
 戦前・戦時中の動きとして、西田幾多郎、鈴木大拙に加え、同志社大学教授の魚木忠一に着目。その著書『日本基督教の精神的伝統』の中で、仏教は教理、儒教は礼教、キリスト教は触発であると言われており、触発とは救済であり、キリスト教の救済とは求贖を意味し、それがキリシタンや平田篤胤などにも見出せると指摘した魚木の視点を紹介した。
 黒住氏は「キリスト教と日本文化とのよい意味での融合があったほうがいい」と結んだ。

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