『新改訳聖書』改訂へ 聖書学の進展など受け2016年に刊行 2010年5月8日

 一般社団法人新日本聖書刊行会(竿代照夫代表理事)は『新改訳聖書』の改訂による新しい翻訳聖書を2016年に刊行する。
 今回の改訂では次の6点を翻訳理念としている。①聖書を誤りなき神のことばと告白する、聖書信仰の立場に立つ。②特定の神学的立場を反映する訳出を避け、言語的な妥当性を尊重する委員会訳である。③ヘブル語及びギリシャ語本文への安易な修正を避け、原典に忠実な翻訳をする。④行き過ぎた意訳や敷衍(ふえん)訳ではなく、それぞれの文学類型(歴史、法律、預言、詩歌、ことわざ、書簡等)に相応しいものとする。⑤その時代の日本語に相応しい訳出を目指す。⑥聖書研究の進展や日本語の変化に伴う必要な改訂を行う。
 津村俊夫氏を委員長とする翻訳編集委員会は、旧約担当が木内伸嘉(主任)、松本任弘、津村俊夫、鞭木由行、南場良文、千代崎備道、鎌野直人、ランドル・ショートの各氏、新約担当が内田和彦(主任)、山中雄一郎、滝浦滋、伊藤明生、三浦譲、遠藤勝信の各氏、日本語担当が松本曜氏で構成されている。
 新改訳聖書刊行会は1961年に設立され、70年に『新改訳聖書』を出版。87年の第2版で若干の修正が行われ、2003年の第3版では差別語・不快語の見直しを中心とした小改訂が行われた。同刊行会の設立から約50年が経過し、「日本語の変化」「より良い日本語を使ってほしいという要請」「聖書学の進展」の3点を踏まえて、『新改訳聖書』を土台にした新たな翻訳に向けて、数年前から福音派の諸教会・諸団体の間で議論が行われてきた。
 その事業体として昨年1月、「新改訳聖書の改訂による新しい翻訳聖書の刊行」を目的に新日本聖書刊行会が設立。『新改訳聖書』の著作権所有者である同刊行会と合併し、その著作権を継承した。『新改訳聖書』の頒布の責任を担ってきた日本聖書刊行会は同年9月に解散した。
 今後の計画としては、今年度、翻訳原則の確認と理解の共有化、改訂試案の提出を行う予定。2011年度に改訂試案を検討し、12~13年度に改訂案の提出と検討を行う。14年度~15年度に編集作業を行い、16年度に最終稿を決定し、印刷、校正、出版する予定。
 同理事会の下には賛同教団・団体・神学校から派遣された代表委員による教会代表委員会(藤本満委員長)が構成され、翻訳編集委員会に諸教会側の意見を伝える。2010年3月現在の賛同教団・団体・神学校は以下の通り(順不同)。
 教団=イムマヌエル綜合伝道団、ウェスレアン・ホーリネス教団、上板橋キリスト教会、基督聖教団、キリスト伝道隊、日本キリスト改革長老教会、シオン・キリスト教団、日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団、日本イエス・キリスト教団、日本キリスト改革派教会、基督兄弟団、日本宣教会、日本長老教会、日本同盟基督教団、日本ナザレン教団、日本バプテスト教会連合、日本聖契キリスト教団、日本バプテスト宣教団、日本フォースクエア福音教団、日本福音キリスト教会連合、日本フリーメソジスト教団、日本ホーリネス教団、福音交友会、福音伝道教団、保守バプテスト同盟、日本福音自由教会協議会
 宣教団体=クリエーション・リサーチ・ジャパン、クリスチャン文書伝道団、太平洋放送協会、日本キャンバス・クルセード・フォー・クライスト、ワールド・ビジョン・ジャパン
 神学校=イムマヌエル聖宣神学院、関西聖書神学校、神戸神学館、聖書宣教会、聖契神学校、東京キリスト教学園、日本ナザレン神学校、仙台バプテスト神学校

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