【画像】 カトリック社会問題研究所 夏季セミナー 信仰を政治にどう生かす? 20代から80代まで意見出し合う 2010年9月4日

【画像】 カトリック社会問題研究所 夏季セミナー 信仰を政治にどう生かす? 20代から80代まで意見出し合う 2010年9月4日

 カトリック社会問題研究所が主催する夏季セミナーが7月17、18日、「あなたの愛を政治に生かすヒント――わたしもあきらめない!」をテーマに真生会館(東京都新宿区)で行われた。初日はジャーナリストの北岡和義氏(日本大学国際関係学部特任教授)が「日本の戦後の政治」について、また、ヨーロッパでの現地取材の経験豊富な二階宗人氏(NHKグローバルメディアサービス衛星事業センター長)が「ヨーロッパという視座」と題して講演、2日目にはミサの後、「福音の視点から」と題し、森一弘司教(真生会館理事長)が話した。
 政権交代により政治は変わったのか。カトリック信徒が目指すべき方向性は何か。初日に行われたプログラムでは、講演を受けて分科会が設けられ、20代から戦前生まれまで、幅広い年齢層の参加者が個々に意見を出し合った。
 戦時下では軍国少年であったという80代の男性(カトリック御殿場教会)は、「歴史を学ぶ大切さを改めてかみしめた。天皇が人間宣言したとき、腹の中が煮えくり返る思いがした。自民党政権が長かった日本では、民主主義は未成熟だ。今の政治家は国民のために何が大切かわかっていないし、坊ちゃんみたいな政治家ばかりだ。だから国民がしっかりするしかない」と話す。
 「神さまの視線で、日本のカトリックはどんな社会問題を集めているのか」を知りたくてソウルから参加したという韓国人カトリック信徒もいた。 
 カトリック麹町教会所属の男性は、二階氏の講演を受けて、「コミュニティというのは言葉だけで、日本には実態がないのではないか。戦時中は『隣組』があったが、戦後は急速にバラバラになった。隣の人は何をしている人かわからない。民主主義が定着しないのも、ここに原因があるのではないか。これからは医療と福祉で、コミュニティとしてのつながりが必要ではないか」と問いかけた。
 「いまのカトリック信徒は、信仰の大切さを自分のものとして受け止めていない人が多い」といった指摘も投げかけられ、「生きている信仰」を問う一面もあった。

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