世界各地から支援の手 キリスト教指導者らが激励 2011年4月2日

 教皇ベネディクト16世は、地震と津波被災者に対し、この難局にあたり「共にある」と励まし、力づけられるよう神の祝福と慰めがあるよう祈る、と表明した。バチカン(教皇庁)開発援助促進評議会は3月14日、今回の地震被災者救援活動のために、日本カトリック司教協議会へ15万ドル(約1200万円)を寄付すると発表。教皇は、日本の司教協議会に宛て10万ドル(約800万円)を送った。

 英国国教会(聖公会)の霊的最高指導者カンタベリー大主教は、日本聖公会の植松誠首座主教に宛て、現状況下の日本の人々への支持と祈りを表明するメッセージを3月11日送った。米聖公会のジェファート・ショリ総裁主教は、「行方不明者を捜索し、死者の埋葬を始める」日本の人々と共にあり、その人のために祈る」と語った。

 カナダ福音ルーテル教会のスーザン・C・ジョンソン監督は、教会員に日本の人々のために祈るよう呼び掛けた。

 国際赤十字委員会(ICRC)は、今回の被災者が家族・友人と連絡が取れるように英語ウエブサイト(http://www.icrc.org/eng/familylinks-japan)を立ち上げた。

 米南部バプテスト連盟の災害救援調査チームの2人が地震発生翌日には東京に到着、活動を開始していたことが明らかになった。「ワールド・ビジョン」が派遣した救援専門家は、ハイチやパキスタン地震被害救援にも当たったが、今回の地震は「世界中どこでも見られなかった」と報告してきた、とレイチェル・ウォルフ報道担当。

 「バプテスト・ワールド・エイド」は米、シンガポール、ハンガリーから活動家を日本に送り込んだ。なお待機中、とバプテスト世界連盟のイーロン・ヘンリー報道担当が語った。

 米合同メソジスト教会救援委員会のメリッサ・ヒンネン報道担当は、「どこから救援活動家を派遣するか、要望を聞いて調整したい」と語った。

 米国の大衆伝道者ビリー・グラハム氏関係の救援団体「サマリタン・パース」(フランクリン・グラハム総裁)は、日本の協力教会がトラックを確保、毛布、医薬品、食糧、水、緊急救援資材などの購入を始めたことを明らかにした。

 朝鮮日報によると、韓国飢餓対策機構(KFHI)、グッドネーバーズ、ワールド・ビジョンなどが、東日本大地震の被災地へ、物資支援や支援チームの派遣に向けた準備に入った。

 アジア・キリスト教協議会は10万ドル(約800万円)を支援する、と同協議会ヘンリエット・フタバラット総幹事が日本キリスト教協議会(NCC)に伝えた。(CJC)

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