こうちねっと見守り会議が研修会 「家庭での見守り重要」 「子どものネット利用問題」テーマに 2013年11月16日

 こうちねっと見守り会議(代表・山中千枝子)は、「子どものネット利用問題に関する合宿研修会」を10月19~20日、香川県・坂出市海の家で開催した。今回で2回目となる同研修会のテーマは「新たな段階に入った子どものインターネット利用問題」。教育関係者、人権啓発、ネットの見守りをしている民間企業、保護者、そしてカトリックの修道女やプロテスタントの信徒など、全国から男女41人が参加した。

 スマートフォンの無料通話アプリ(ライン)利用が、高校生ばかりか小中学生にも広がる中、厚労省の実態調査では、ネット依存の中高生が全国で51万8千人にのぼると推計されている(2013年8月)。ライン利用によるいじめや悪口の書き込みが発端となった殺人事件も起きている。

 このほど『液晶場面に吸いこまれる子どもたち―ネット社会の子育て』(女子パウロ会)=写真=を著した下田博次氏(群馬大学名誉教授)が講演した。インターネットに託された開発者の夢、それはつまり、知性の向上、助け合う心、民主主義を生きるためのものであることを強調。一方、今の日本ではネットの乱用・悪用による弊害が大きく、乳児のときからよい情報環境をととのえ、家庭での子どもの見守りが何より重要であると述べた。

 続いて、小・中・高校の教育現場でのネット教育や、社会教育の現場での取り組みと問題点が報告され、グループ、また全体で討議し合った。「ラインは子どもにつかわせるべきか」をテーマにロールプレイ・ディベートで、研修した。

 多くの意見が出され、現場の様子を分かち合った。では子どもを見守っていくために「何ができるか」「何をすべきか」を最後に考えた。現実の深刻な事態に気づかない人も多いが、あきらめずに、同志と連帯し、できることから実践することが大切とした。主催者は「一生懸命やっても自分たちだけでは限界がある。社会教育やいろんなものと一緒になって広がっていく方向がみえた」と語っている。

【メモ】
 こうちねっと見守り会議=ケータイなどからのインターネットの危険性を啓発する高知県の民間組織。2011年に発足。

 

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