教会外でもイースター? 熾烈な「商戦」にどう対峙 2014年4月19日

 キリスト教では、クリスマスに次いで大事な催しとして重んじられてきた、イエス・キリストの復活を祝うイースター。しかし、ここ数年でにわかに教会外でも認知されるようになっており、国内市場では熾烈なイースター商戦が繰り広げられている。

 ブームの火付け役となったのは、東京ディズニーランド(千葉県浦安市)で「ディズニー・イースターワンダーランド」と称し、2010年から開催されてきた春季イベント。昨年は開園30周年イベントのため未開催だったが、この春、「ディズニー・イースター」として復活。イースター仕様のグッズが多数販売され、ウサギの耳を付けたディズニーのキャラクターたちが期間限定のパレードを繰り広げる。

 菓子メーカーの株式会社ロッテは、イースター当日である20日までの限定キャンペーン「エンジョイ・イースター」を開催中で、公式サイト=写真=も立ち上げた。教会では隠された卵を探すのが通例だが、お菓子を家の中や庭に隠し、子どもたちに探してもらう遊びとして「お宝おかしさがし」を提案。サイトでは、オリジナルソングの無料ダウンロードなども実施。「春だー! イースターのじゅんび、イースカー!?」の掛け声とともに、歌って踊りながら「イースター」を楽しもうと呼びかける。

 他にも、洋菓子を西宮ブランドの一つにしようと市内の洋菓子店主らが参画する「西宮洋菓子研究会」は、キリスト教の祝祭「復活祭」にちなみ、卵をモチーフにしたオリジナルスイーツを期間限定で販売している。

 無名だった「復活祭」が普及することは喜ばしいことだが、いずれも「キリストの復活」に言及している例はごく稀で、「春の到来を喜び祝う日」「家族でごちそうを食べながらコミュニケーションを楽しむ日」などの解説も見られる。この間、同様の現象はハロウィンをめぐっても見られた。今や国内でも飲食・玩具業界を中心に年々その勢いを増している。

 果たして「本家本元」である教会は、この流れにどう対峙すべきなのか。

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