【列島縦断 書店員日記】 まだまだ冬の真ん中、札幌にて 亀岡 徹(北海道キリスト教書店) 2018年3月11日

 札幌の冬の最大イベントである「雪まつり」も無事閉幕しました。暖気で市民雪像が取り壊される出来事があったり、参加者が昨年より10万人減ったりしたものの、多くの方々が雪の祭典を満喫されました。

 当店のある北海道クリスチャンセンターも、最近はアジアの国々からの旅行者が多く、1階のテナントとして開いている書店にひょっこり来店してくれていました。ほとんどの方が店内をぐるっと見回し、ニッコリ笑って帰られます。

 近くにある北海道大学構内のクラーク会館前では、あっという間に消えてしまう雪の華=写真=を見ることができます。吹雪にも負けず、完全防寒装備の家族が街の真ん中で雪遊びをしている光景は、何となくほっこりさせられます。長く北海道に住んでいると、年齢を重ねるごとにそんな雪の美しさや楽しさより、暮らす上でのたいへんさの方を強く感じてしまいます。

 今年は北海道以外でも豪雪の中での大渋滞で3日間も車で過ごす出来事がありましたが、雪をあまく見ると本当にたいへんです。天気のいい昼間と朝晩では路面状況が異なり、道を歩く人と同様、アイスバーン上での車の運転はヒヤヒヤものです。

 雪が降ったら降ったで歩道と車道の間に背丈より高い雪山ができ、その陰から人や車がヒョイと出てきて心臓が止まりそうになることも日常茶飯事。車幅が片側2車線から1車線になり、場所によってはそのスペースすら確保できず、車が交差する際の譲り合い運転は雪国では当たり前のマナーになっています。

 北海道キリスト教書店は、2月から新年度に入りました。北に生きるわたしたちにとって春は待ちに待った季節の一つです。棚卸しをしてお店の総会を開催して、バタバタと春を迎えます。今年はどんな1年になるのか? どうぞ新しい年度もよろしくお願いいたします!(かめおか・とおる)

→ 次号は教文館(東京)

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