「キリスト者がより豊かに神の栄光を現すために」第58回ケズィック・コンベンション 今年も全国で開催

 日本で半世紀以上の歴史を持つ超教派の聖会「ケズィック・コンベンション」が、今年も北海道から沖縄、全国10箇所で開催される。同会の魅力は、国内外の著名な3人の講師による全7回の聖書講解、聖会。そのほか早天祈祷会、ユース・コンベンション、教職セミナー、信徒セミナーもあり、幅広い世代から好評だ。中でも最も長い歴史を持ち、55年間箱根で開催されてきた「日本ケズィック・コンベンション」は、2017年より会場を武蔵野丘陵地帯に囲まれた四季(とき)の湯温泉ヘリテイジ・リゾート(埼玉県熊谷市)に移し開催されている。都内から車や公共機関でも約1時間半と、箱根と比べて交通の便がよくなったことも関係し、参加者も箱根開催時代より増えているという。毎年、大阪リバーサイドホテル(大阪市都島区)を会場に開催されている「大阪ケズィック・コンベンション」には、カトリック信者やシスターの姿も見られ、特に教派を越えた参加が目立つ。300人以上が集まる青年大会も大阪ケズィックの魅力のひとつだ。

 中央委員長の峯野龍弘氏(ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会牧師)によると、「近年は、全国各地で青年向けのコンベンションが企画され、御言葉の深みを求める若者の参加が目立っている」という。近年は全国合わせ400人近くの青年が集まっている。

 ケズィックのテーマは「みなキリスト・イエスにあって一つ」(ガラテヤ3・28)。講壇から語られるメッセージは、クリスチャンの生涯における「聖書的、個人的、実践的ホーリネス」を目指すもので、日本ケズィックの発展に寄与した故パウロ・リース氏は、「ケズィックとは排他的ではなく包括的、神学的ではなく聖書的、教団・教派的ではないこと、教派を持ち込まず、教派を生み出さないこと、特定の教理によらず聖書全巻的な調和の中からの語りかけに聞き従う」と語っている。
(2019年の各地区開催予定、申し込みサイトはページ最後に掲載)

 今回の日本ケズィック・コンベンションの海外からの主講師は、デビッド・オルフォード氏とジョナサン・ラム氏。2015年、2016年に来日した際の両氏のメッセージを紹介する。

「宣べ伝えよ、神とともに」
使徒8章26~40節
デビット・オルフォード氏

 使徒行伝は、主イエスの働きの続編と言えます。弟子たちは聖霊に満たされ、福音を宣べ伝えました。エルサレムの教会は成長しますが、ステパノの殉教によって散らされます。ここにピリポという名前が現れるのです。ピリポはサマリヤに行き、イエスさまを宣べ伝え、多くの人々が主を知るようになります。こうして8章26節に至るのです。ピリポは神とともに働きました。神とともに働くことは、人をわくわくさせます。

 私たちはピリポのように主に仕える準備をして、そして、主の呼びかけに従順に従わなければなりません。主の使いが、「立って南へ行き、エルサレムからガザに下る道に出なさい」と言ったとき、「彼はすぐに出かけて行った」のです。それ以上何の指示もなかったにもかかわらず、彼は神の召しに従順に従いました。神さまは働いておられ、私たちを招いて、一緒に行かないかと語っておられます。

 さらに、ピリポは聖霊のお導きに敏感でした。道中、彼はエチオピアの宦官に出会います。これは偶然ではなく、神の導きでした。この2人はあまりにも立場が違っていました。けれども聖霊は、「近づいて行って、あの馬車とともに行きなさい」とピリポに言われました。彼は走っていき、神に用いていただくよう備えたのです。

 最後に、私たちはピリポのようにイエス・キリストをお伝えしなければなりません。宦官は巻物を読んでいました。「読んでいることが分かりますか」とピリポは単純な質問をします。「だれかが導いてくださらなければ、どうして分かりましょうか」と宦官は答えます。ピリポは「口を開き、この聖句から始めて、主イエスのことを彼に宣べ伝え」ました。私たちも、主がうちにいてくださり、聖書を知っているのですから、主イエスを人々にお分かちできるのです。

 洗礼を通して、宦官はイエス・キリストに対する信仰を告白しました。彼らが水から上がった時、主の霊がピリポを連れ去ったと言われています。ピリポの仕事は終わりました。そこには喜びの旗がひらめいていたことを、使徒行伝の著者ルカは記しています。

 一人の人が救われるということは、なんと大きなことでしょう。神はたった一人の救いのために、彼を荒野へと導かれたのです。また宦官は救われた喜びを携えてエチオピアに帰って行きました。使徒行伝は、このように福音が国を越えて伝わって行ったことを示しています。 

 ピリポは神の働きに参加しました。準備ができ、聖霊に満たされ、主に喜ばれる生き方をし、従順であり、どのように神さまに用いられるか耳が開かれていました。聖霊の導きに敏感であり、イエス・キリストを人々に伝えることができたのです。神さまは私たちをもそのように召しておられるのではないでしょうか。
(2015年来日時のメッセージより)

デビッド・オルフォード
日本ケズィック・コンベンションの講師を務めたスティーブン・オルフォード博士の次男で、オルフォードミニストリーズインターナショナルの代表を務める。ホィートン大学で新約神学の修士号を取得した後、イギリスとのシェフィールド大学でPh.D.(聖書学)を取得。父親との共著「Anointed Expository Preaching」の出版、 「A Passion for Preaching」の編纂などの活動の他、父親の説教への情熱を受け継いで、アメリカ国内のみならず、諸外国において積極的に御言葉を宣べ伝えている。妻と二人の娘がいる。

「私たちを満たす神」
詩篇63篇
ジョナサン・ラム氏

 詩篇63篇は、ダビデが神殿で礼拝していた時に書かれたものではありません。ダビデが自分の命を狙う敵と向き合っていたとき、大きな危機に瀕していたときに、書かれた詩篇です。この詩篇にはダビデの3つの願いが記されています。

1)神ご自身を求める願い
 この詩篇の冒頭にはダビデの強い霊的欲求が描かれています。詩篇を読んでいくと分かりますが、人生に対する本当の答えは、私たちの霊的必要が満たされた時に初めて見つかるのです。ダビデは、自分に一番必要なものは神ご自身であることに気づいていました。

2)神の備えを求める願い
 ダビデは神が私たちの喜びであり私たちを満たしてくださる方であると述べています。ダビデを取り巻いていた状況は何一つ変わっていません。しかし、彼は霊的な平安を持つ秘訣を学びました。渇いた時に水を求めるように、神を慕い求めて、神に信頼を置くことを学んだのです。

3)神の守りを求める願い
 ダビデが語っているのは、神こそが私の安全であり、力であるということです。何が起ころうとも、どんな敵が現れようとも、彼は神が自分を守り支えて下さると信頼しており、神の恵みはいのちにもまさることを発見していました。自分が神に守られ、養われ、神の腕の中にしっかりと抱かれていることを知っていました。

 この詩篇は、人間の永遠の運命は2つしかないことを教えています。つまり、神に愛される神の家族の一員として生きるのか、神に逆らう者として生きるのか、そのどちらかです。ダビデは神を知る者として、自分の将来に確信を持っていました。11節で、「王は神にあって喜び」と述べています。この詩篇を書いた時、ダビデは敵と対峙し、困難を経験し、眠れない夜を過ごしていたかも知れません。しかし、神が約束したことは必ず成就することを確信していました。だから、このような状況でも神にあって喜ぶことができたのです。しかし、これはダビデにだけ与えられた約束ではありません。私たちにも、神はまったく同じことを約束してくださいます。もし私たちが神に信頼を置くならば、私たちは100%安全なのです。
(2016年来日時のメッセージより)

ジョナサン・ラム氏
英国ケズィックの前最高責任者(CEO)で、現在は、ケズィック公認講師として英国内外のケズィック各集会で奉仕をしている。ケズイック以外では、IFES(国際福音学生連盟)の副代表として大学生伝道に積極的に関わり、またLangham Preaching という団体の前理事長として世界各地で牧師や教会リーダーのための説教セミナーを開いている。ケズィック関連の著書も多く執筆。妻との間に3人の娘と3人の孫がいる。

【ケズィック・コンベンションへのお招き】

 日本ケズィック・コンベンションは、当時の福音的諸教会・諸団体の指導者であった偉大な先輩方が、日本の諸教会の将来の祝福のために英国より誘致した一大聖会です。当初は箱根において開催され、毎回全国各地から御言葉に飢え渇く教職・信徒が来会し、1000人を遥かに越える大集会でした。今日では沖縄から北海道まで、全国10か所の広域で展開される、聖なる霊的一大ムーブメントに成長しました。
 この広がり行く祝福の根源は、ただ深い祈りの内に聖霊によって解き明かされるケズィック・コンベンションならではの、深く掘り下げられた卓越した“霊的聖書講解説教”(バイブル・リーディング)にあると言えましょう。
 箱根から始まった日本ケズィック・コンベンションは、3年前より拠点を埼玉・森林公園のホテルヘリテイジに移し、今年も開催する運びとなっております。
 主講師としてジョナサン・ラム師、デビッド・オルフォード師、藤本満師を、早天講師として鎌野善三師、新川代利子師、ユース講師として川口竜太郎師をお迎えして充実したプログラムを用意しております。是非一人でも多くの方々をお誘いください。みなさまのご参加を心からの祈りをもってお待ちしております。

日本ケズィック・コンベンション東京委員会
峯野龍弘

【2019年 各地区大会予定】

第27回 沖縄ケズィック・コンベンション
日時:2月1日(金)〜3日(日)
会場:日本ナザレン教団 那覇ナザレン教会
講師:デビッド・オルフォード師
問合せ先:沖縄第一聖潔教会
℡.098-945-1244

第29回 九州ケズィック・コンベンション
日時:2月6日(水)〜8日(金)
会場:城島高原ホテル
講師:デビッド・オルフォード師、大井満師
問合せ先:福岡エルシオン教会
℡.092-715-7135

第13回 東北ケズィック・コンベンション
日時:2月10日(日)〜12日(火)
会場:仙台青葉荘教会
講師:デビッド・オルフォード師、竿代照夫師
問合せ先:山形南部教会 
℡.023-622-5090

第54回大阪ケズィック・コンベンション
日時:2月13日(水)〜15日(金)
会場:大阪リバーサイドホテル
講師:ジョナサン・ラム師、デビッド・オルフォード師、
峯野龍弘師、長内和頼師
問合せ先:大阪クリスチャンセンター内
専用サイト http://www.okesw.co/
℡.06-6762-7701
    

京都大会
日時:2月17日(日) 
会場:京都復興教会
講師:長内和頼師

神戸大会
日時:2月17日(日)
会場:神戸中央教会
講師:ジョナサン・ラム師

奈良大会
日時:2月17日(日)
会場:奈良福音教会
講師:デビッド・オルフォード師

第58回日本ケズィック・コンベンション
会場:ホテル・ヘリテイジ(森林公園)
日時:2月19日(火)〜21日(木)
講師:ジョナサン・ラム師、デビッド・オルフォード師、藤本満師、鎌野善三師、新川代利子師、川口竜太郎師
問合せ先:東京事務局 ℡.03-3291-1910
専用サイト http://www17.plala.or.jp/keswick/
申し込みページ http://japankeswick.sakura.ne.jp/

東京大会
会場:ウェスレアン・ホーリネス教団 淀橋教会
日時:2月23日(土)〜24日(日)
講師:ジョナサン・ラム師、デビッド・オルフォード師

第53回北海道ケズィック・コンベンション
会場:札幌プリンスホテル
日時:2月26日(火)〜28日(木)
講師:ジョナサン・ラム師、錦織寛師
問合せ先:札幌新生教会 
℡.011-261-6898

【ケズィック・コンベンションの歴史】
 1875年、イギリス北部の湖水地方にあるケズィックという町の牧師たちが、聖書的、実践的ホーリネスを求めて聖会を開こうと計画。ところが予定されていた講師は直前になって来ることができなったことから、牧師たちは祈った上で、予定通り聖会を開き、自分たちが御言葉を取り次ぐことを決めた。それ以来、毎年聖会が開かれ、多くの傑出したスピーカーが立てられ、神のことばが語られ続けている。日本では、1962年(昭和37年)ワールド・ビジョンの後援による「日本キリスト者修養会」が箱根湯本三昧荘で開催されたことがきっかけとなり、後に英国ケズィック本部の了承を得て、「日本ケズィック・コンベンション」として運営されることなった。毎年2~3月、著名な講師を招き、沖縄、九州、大阪、神戸、京都、奈良、東京、東北、北海道でケズィック・コンベンションが開催されている。

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