修道女ロックバンド「Siervas」パナマで教皇を前に演奏へ メンバーに日本人も 2019年1月22日

 チリ、日本、エクアドル、中国、コスタリカ出身の若手修道女たちのロックバンド「シエルバス」(Siervas)が、動画投稿サイトYouTube(ユーチューブ)や音楽サービスのSpotify(スポティファイ)、iTunes(アイチューンズ)でヒット曲を飛ばし、人気を呼んでいる。

 「これは、福音の教えを伝え、私たちの強さを示す新しい手段です。ロックは私たちが好きな音楽で、私たちがどういう人間かについて多くを表現してくれるのです」とメンバーの1人、シスター・イボンヌ(37)が話した、とAFP通信は伝えている。

 ペルーの首都リマで高層ビルのヘリパッドを舞台に演奏するミュージックビデオ「Confía en Dios」(神への信頼)は口コミで広がり、再生回数はYouTubeで170万回を超えている。

 一部のカトリック・ニュースメディアなどによると、シエルバスは、その公式Facebookやこの動画を観たメキシコのある司祭からの招待を受け、2016年2月、教皇フランシスコがメキシコの司牧訪問の最後に同国北部にある米国との国境の街、シウダー・フアレスで司式をしたミサで演奏を行ったという。

 今年の1月22日から27日までパナマで行われる「世界青年の日」(WYD=ワールドユースデー)パナマ大会でも、シエルバスは再び教皇フランシスコを前に演奏すると報じられている。シエルバスのFacebookに記された日程表によると、1月23日の「使命に関するコンサート」から26日の「若者との徹夜祭」に至るまで、連日演奏の奉仕をする予定となっており、シエルバスはそれに向けた準備に励んでいるという。

 「自らの曲を通じて、私たちは、信仰の視点から答えを出すことによって、人間の体験に近づくことを求めています。私たちは福音のメッセージがもつ豊かさを、現代的なリズムをもつ音楽を通じて、クラシックと現代の楽器を組み合わせて、現代世界にもたらしたいのです」と、シエルバスは自らの公式Facebookで説明している。

 それによると、これまでシエルバスは、結成された2014年に「Ansias que queman」(燃える熱望)、2016年に「Hoy Despierto」(今日目覚めて)という二つのアルバムを録音し製作した。後者のアルバムのタイトル曲は、YouTubeで再生回数が「Confía en Dios」よりも約50万回多い220万回を超えている。

 シエルバスの歌はすべてスペイン語で歌われているが、YouTubeでは英語の字幕も一部見ることができる。メンバーの中には日本から参加しているバイオリン担当のシスター・アリサもいるが、歌の日本語訳や来日の予定は今のところまだ公表されていない。

 「奉仕者」「しもべ」を意味するシエルバスのメンバーは、「神のご計画のしもべ」(Servants of the Plan of God)という、聖別された女子の新しい共同体に所属している。1998年にアウグスト・ヴァルガス・アルザモラ枢機卿(=当時)の承認を得て創立されたこの共同体は、共同で生活し、神の福音を伝え奉仕における連帯に自らを捧げているという。

 シエルバスはこれまで、カトリック・ニュース・サービス(CNS)やバチカン・ニュースなどのカトリック・メディアに加えて、米国のCNNや宗教ニュースサービス(RNS)、英国のBBCなどによっても報じられてきており、その人気は今や国際的なものとなっている。

 カトリック宇部教会(山口県宇部市)の主任司祭である片柳弘史神父は、1月19日、ツイッターでシエルバスに言及し、「修道服をまとったシスターたちの、魂を揺さぶるロックな演奏、最高です\(^o^)/」と絶賛した。

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