2019年アジア祈祷日のテーマ「無国籍で売買される人々:私たちと共同の巡礼者たち」と発表 2019年2月27日

 アジアキリスト教協議会(CCA、事務局・チェンマイ)は2月26、今年のアジア祈祷のテーマを「無国籍で売買される人々:私たちと共同の巡礼者たち」と公式サイトで発表した。アジア祈祷は毎年、聖霊降臨の前のに行われており、2019年アジア祈祷は6月2がそれにあたる。

 CCAの加盟教会や加盟協議会は、世界中の教会やエキュメニカルな協力団体と共に、アジア祈祷のテーマに焦点を当てて、特別な祈りを捧げて礼拝を企画する機会として、年に1度アジア祈祷を守る。

 CCA総幹事であるマシューズ・ジョージ・チュナカラ氏は、アジア祈祷のテーマがもつ重要性を強調しつつ、「無国籍や人身売買の結末や影響が膨大となるにつれて、キリスト者の対応として、これらの今的な非人間化の問題に緊急の優先度をもって取り組むことは、当然である」と述べた。

 さらに「この特別なテーマに焦点をあててアジア祈祷を守ることは、教会が、神の造られたものを大切にする道具として、売買され搾取されてしまった人々や、無国籍で私たちのただ中に生きることを余儀なくされている人たちを保護しなければならないということに気付くようアジアの諸教会を敏感にし動員するための、CCAのもう一つの試みとなるだろう」とし、「国境内や越境的な人々の移動に加えて、無国籍や人身売買に関連した諸問題は、横行する不平等の増大や、自民族中心主義、人種差別、暴力や極端な国家主義を含めて、数え切れないほどある。これら非人間化の諸要素は全て、アジアでますます明らかとなりつつあり、神の姿や、一人ひとりの人間が値する基本的な尊厳を、劣化させている。アジアにあるそれらの教会にとって重要なのは、私たち人類家族の中で密接につながり、またはお互いに依存して、私たちと共同の巡礼者たちであり滞在者である、売買される無国籍の移民を気遣うことだ」と述べた。

 CCAによると、無国籍や人身売買は、今の世界で重大かつ広範囲な人権問題であり、無国籍によって人身売買の犠牲者になる危険性がさらに大きくなるという。世界で無国籍と確認された人口の40%がアジア太平洋地域に住んでおり、ロヒンギャはアジアで最も脆弱な無国籍の民族であると、CCAは説明している。

 国連の推計によると、250万人が性的搾取を含む強制労働をしており、そのうち140万人がアジア太平洋地域にいる。売買された多くの人々もまた「無国籍」になるという。

 世界教会協議会(WCC)の「正義と平和の巡礼(PJP)」の一環として、2019年はPJPの焦点をアジアに当て、「平和の構築と人間の尊厳」を共通テーマとする。無国籍と人身売買は、「PJPアジア・フォーカス(焦点)」の一環として取り組む優先課題の一つだという。「無国籍で売買される人々」に関する国際会議がCCAとWCCの共催によって2019年5月20から23まで企画され、タイのチェンマイで開かれる。なお、本では本基督教団、本聖公会、在大韓基督教会、本キリスト教協議会(NCC)がCCAに加盟している。

 アジア祈祷の礼拝資料(英文)は、下記よりダウンロードできる。
Word形式:Asia-Sunday-2019 (Word Format)
PDF形式:Asia-Sunday-2019 (PDF Format)

 これらの本語訳はNCCのサイトに掲載される予定。昨年のアジア祈祷の礼拝資料(本語訳、PDF形式)は、NCCのサイトでダウンロードできる。

The Asia Sunday-2019 will focus on the theme ‘Stateless and Trafficked People: Our Co-Pilgrims’

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