【書評】 『となりの難民 日本が認めない99%の人たちのSOS』 織田朝日

 「どうしよう、私、きっと捕まる」「生きていたって明日なんかないんだから!」「日本にきてバカ」「私たちは動物じゃありません。人間です」

 本書を手に取った瞬間から、在留資格のない「難民」「非正規滞在者」と呼ばれる人びとの声があふれ出す。人間らしい健全・健康な生活を送ることすらかなわず、明日への希望を見出せず、やっとたどり着いた「日本国」によって理不尽に苦しめられている人々がいる。

 実際に難民支援・交流を続けてきた著者は、子どもたちの声も多く紹介している。勉強、仕事、結婚、なにごとにも未来が見えない子どもたちの境遇には言葉もない。本書を通して難民問題の基本と課題を知り、寄留者を愛する神に祈りつつ、私たちも「隣人になる」方法を考え行動していきたい。

【本体1,500円+税】
【旬報社】978-4845116133

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