「行き場のない子こそ」 北星学園余市高が相談会 2008年4月12日
全国に先駆けて高校中退者を積極的に受け入れてきた北星学園余市高校(幅口和夫校長)の入学相談会が、3月8、9日にかけて各地で開催された。同校は全校生約300人のうち、不登校経験者が6割、高校中退経験者が4割を占め、そのほとんどが寮生活をしている。
近年、高校中退者の減少、受け入れ校の増加、通信教育の普及、少子化などの影響もあり、入学者が減少している。
同校教諭の千葉敏之さん(日本キリスト教会小樽シオン教会員)=写真上=は相談会で、「誰も特別扱いしない」「1人の問題を全員で考える」などを同校の特色として挙げ、「それらが、生徒たちの持つ本来の力を引き出す」と紹介した。
昨年10月には、同校の生徒、卒業生自身による『しょげてんな!!』(教育史料出版会)=写真下=を刊行。前生徒会長の申し出をきっかけに、辛い過去と真摯に向き合った15人のメッセージが心に響く。
千葉さんは、「全国には中退や不登校で行き場のない子たちがたくさんいる。そういう子たちにこそ、余市の教育を知ってほしい」と訴えている。問合せは入試担当・玉村(Tel 0135・23・2165)まで。