週刊誌「AERA」が特集 キリスト教会の「性犯罪」 ホーリネス教団、再発防止へ決意表明 2008年4月19日

 4月7日に発売された週刊誌「AERA」4月14日号(朝日新聞社)が、「キリスト教会の『性犯罪』――わいせつ行為を『救済』と説明」とする特集を4頁にわたり掲載した。記事は、日本聖公会高田基督教会、日本ホーリネス教団平塚教会、日基教団熊本白川教会に属していた(または今も属している)教職者が犯した「性犯罪」の内容について詳述し、加害者が今も事実を認めず謝罪を拒否し続けていることにも触れている(うち2件については2007年4月7日付本紙で既報)。同誌によると発売後、教会内で同様の被害を受けたという読者からの訴えも寄せられているという。

 記事中で「カオリさん(仮名)」と記された被害者の母親は本紙に対し、「何事にも内側と外側からの視点が必須」「より多くのキリスト教界関係者に読んでいただければ」と心境を語った。

 日本ホーリネス教団(内藤達朗委員長)は翌8日、「当教団牧師による性的加害問題の経緯と再発防止への決意――セクシュアル・ハラスメント防止・相談室開設にあたり」とする文書を発表し、事の経緯を説明。99年4月に被害者の母親から事実を知らされ、同年11月に加害牧師を除名処分、05年に「人権対策準備室」(現・人権対策室)を立ち上げ、07年の教団総会で「セクシュアル・ハラスメント防止・相談室」設置を決議、08年1月1日に同防止・相談窓口を開設したこと、啓発パンフレットと電話相談窓口の案内を、同教団の全教会、関連諸団体などに配布したことなどが列記されている。

 また、同教団委員会・人権対策室により同時に発表された文書では、「(同誌に掲載された記事内容は)私どもが望むようなものではありませんが、教団の対応についての事実誤認等はない」とした上で、「教団の中から生じた罪によって、神の御名が汚されているこの事実を重く受け止め、私たちの歩みが聖くされ、神のみ旨に適うものとなることを目指して、一層の努力を重ねていく決意を新たにしています」と表明している。

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