キリスト教出版界に衝撃 東京聖文舎が破産 2008年9月6日

 キリスト教専門書店大手の有限会社東京聖文舎(川上二郎社長)が8月1日、自己破産手続きに入った。出版不況の影響を受け、売り上げが減少、昨年夏以来、経営が悪化、有効な対策を打ち出せなかった。取引先への通知は、弁護士を通じ7日から行われている。

 同社の主要取引先である日本キリスト教書販売株式会社(日キ販)は、大手顧客の1社を失うことになり、売り上げの大幅減少が避けられないところから、受け皿となる書店を設立する方向で対応を図ることにし、関係者に11日、「告知」を送った。

 またキリスト教書の出版・頒布の支援をしている財団法人キリスト教文書センターも、販売力強化プロジェクト委員会の緊急会議を5日に開き、キリスト教出版販売協会加盟の書店・出版社・日キ販と東京聖文舎従業員有志と、顧客へのサービス維持など、受け皿書店について意見交換をした。

▽日キ販による「告知」から抜粋

 日キ販にとりましては、今年度の大幅な売上減少は必至で、創立以来最大の危機であります。しかし、損失を最小限にするよう営業計画を全面的に点検し、事業の安全について早急に取り組んでいます。また、既に当年度資金繰りは再点検し手当しました。事業の安全について万全の手配を傾注しています。8月20日には臨時取締役会を開催、全社を上げてお取引の安全に努めてまいります。(中略)

 業界の協力支援をいただいて、顧客様に対して東京聖文舎が果たしてきたキリスト教書をはじめ必要な商品をとどける働きを再生してまいります。ご理解、ご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。

宣教・教会・神学一覧ページへ

宣教・教会・神学の最新記事一覧

  • 聖コレクション リアル神ゲーあります。「聖書で、遊ぼう。」聖書コレクション
  • 求人/募集/招聘