第2回 9条アジア宗教者会議 指導者80人が平和への誓い 2010年1月23日
第2回9条アジア宗教者会議が12月1~3日、ソウルのアカデミーハウスで開催された。韓国キリスト教協議会(NCC)などが主催、キリスト教、仏教、イスラム教などの宗教界指導者80人以上が参加した。2007年に、日本キリスト教協議会(NCC)などが主催して東京で行った第1回会議に続くもの。
会議では、日本など東アジアの現状、軍事力の存在と行使により悪影響を受ける「地域共同体」からの報告が行われた。また「9条」の意義や「信仰共同体」の役割などを確認し、9条の精神を進展させるため、10項目に課題をまとめ、すべての「信仰共同体」に支援、行動を呼び掛ける声明を採択した。声明の要旨は次の通り。
①正義と人間の尊厳に基づく平和概念を広める。②より精力的に世代を超えた平和教育を行う。③日本人が自身の言葉で9条の精神を解釈し、実践する努力を助ける。④紛争と軍事力によって悪影響を及ぼされている地域共同体に平和ネットワークを構築する。⑤米国による支配とアジアにおける平和構築の関係について研究を深める。⑥核兵器廃絶を支持する。⑦米軍基地と自衛隊の存在は、9条に反する現実として積極的に反対する。⑧諸宗教間対話を促進する。⑨エキュメニカル・アドボカシー・デー(ワシントン2010年3月)と国際エキュメニカル平和会議(ジャマイカ2011年)において、9条キャンペーンを取り上げることを勧める。⑩朝鮮半島の再統一に向かうあらゆる努力を支持する。