〝2人の関係〟ネットで診断 臨床牧会研究会が開発 2011年2月5日

 臨床牧会研究会(代表・渡辺俊彦=東京育成園園長、上馬キリスト教会牧師、牧会カウンセラー)はこのほど、交際中、婚約中、再婚・既婚カップルのために2人の関係を診断するプログラム「カップル・チェックアップ」の日本語版を開発した。

 このプログラムは、米国で30年の実績の上に築かれた結婚準備と結婚生活を豊かにする働き「プリペアー」「エンリッチ」をベースとして作られたもので、日本語訳が紹介されるのは今回が初めて。

 インターネットで質問に答えると、2人の関係を分析した資料が送られてくる仕組みで、費用は3990円(税込)。資料の内容は、2人の関係をさらに豊かにするための助言や、聖書の言葉に則った「話し合いのガイド」など。

 同会の代表メンバーとして作成に携わった西岡まり子氏(日本ホーリネス教団下山口キリスト教会牧師)は、「人間力を養う家族力の低下が大きな現代の課題ですが、家族の柱である夫婦の関係が少しでも向上し、温かな家庭が増えていくことを望んでいます。ネット上という特性を生かして、相談しにくいカップルもお互いの理解と受容に前向きに取り組むきっかけになるはず」と話す。

 また、牧会者・カウンセラーなどが、2人の状況を客観視できるツールとしての活用にも期待を寄せる。詳細はホームページ=写真=(http://rinshobokukai.main.jp/couplecheckup.html)にて。

【メモ】
 プリペアー=ミネソタ大学の家族心理学者デイビッド・オールソン博士の開発されたプログラムで、北米、ニュージーランド、欧州などで、教会の牧師、専門的なカウンセラーにより結婚準備のために用いられている。全米一の普及率を持ち、テストの分析により2人の価値観、コミュニケーション、葛藤の解決法のパターンなどが、客観的に見えるかたちで表わされる。
 エンリッチ=結婚1年以上の夫婦のこころのつながり、価値観、コミュニケーション、葛藤の解決法のパターンなどの結婚における重要な13分野から客観的に検証するプログラム。夫婦関係のさらなる親密さを求め、おこりうる大きな対立や衝突を予防することを目的に作られている。関係を分析し、「話し合いのガイド」に沿って、お二人の成長が必要な分野をカウンセラーと共に開発していく教育的なプログラムでもある。

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