朝祷会年頭集会 エキュメニカル礼拝 〝キリストにあって一つ〟 2011年2月12日
朝祷会全国連合(飯田潔会長)は、「朝祷会年頭集会〈東京〉2011」を1月21~22日に開催した。40回目となる今年は、「キリストにあって一つ All One in Christ」を主題とし、全国から約140人が参加した。
1日目は在日本韓国YMCAアジア青少年センター(東京都千代田区)を会場に晩餐会や代表者会議が行われた。開会礼拝では、日本聖書協会総主事の渡部信氏が「エレミヤの励まし」と題して説教し、祈りの大切さについて力説。夜には劇団ぶどうの木による朗読劇「塩狩峠」も上演された。
2日目は会場を東京カテドラルケルン・ホール(東京都文京区)に移し、全体会議や分団の祈りが行われた。朝9時からの朝祷会では、日本伝道協力会主幹の渡辺暢雄氏が「祈りは聞かれる」と題してメッセージを述べた。
また、日本キリスト教協議会(NCC)とカトリック中央協議会による「エキュメニカル礼拝式文」を用いたエキュメニカル礼拝が行われ、松山與志雄(日本エキュメニカル協会理事長)、江藤直純(日本エキュメニカル協会理事)、カリスト・スィニー(フランシスカン・チャペルセンター前主任司祭)、寺西英夫(カトリック東京教区司祭)の4氏による共同司式で進行。尾山令仁(聖書キリスト教会会長牧師)、立山忠浩(日本福音ルーテル東池袋教会牧師)、渡部信の3氏が聖書を朗読した。
説教を行った植松誠氏(日本聖公会首座主教)=写真=は、1999年にロンドンで行われた聖公会の宣教団体チャーチ・ミッション・ソサエティーの記念式典に出席した際、司教の式服を着ていたにもかかわらず、1人の老人から「おまえはクリスチャンか」と尋ねられたことを想起。この質問の真意は、「あなたはキリストの福音宣教のために命をかけるのか」ということだったとふり返った。
高齢化の問題に直面する朝祷会に対して、「わたしたちは復活の朝の喜びをすでに先取りできるはず」と述べ、「あなたはキリストを命がけで信じているか、信じようとしているか、信じたいと願っているのか」という問いに答えなければならないと強調した。
続く自由祈祷では、「エキュメニカル運動の発展のために」「朝祷運動が世界に広がるために」「朝祷会の新設・再開のために」「朝祷会の若返りのために」「東アジアの平和のために」それぞれ祈りがささげられた。