米合同メソジスト 同性愛問題で4月に審判 2011年2月19日
米合同メソジスト教会で、ウイスコンシン州のエミー・デロン牧師の審判が4月11日行われることになった。
同牧師は牧師に任職して14年。最近では同性愛擁護グループの長を務めていた。問題の発端は2009年に、同性愛者の結合式典を司式するのに同意したこと。その年、牧師は16年間連れ添ってきたパートナーとの関係を州の家庭関係会議に登録した。牧師はそれらの行為を教会ウイスコンシン年会(地域組織)に報告した。
「自身のあり方を隠し、2人が別々に生きているのを隠すことによって、修復不可能になってしまうかもしれない方法で霊と精神に負担を掛けていることが、何年もかけて分かってきた」と言う。
同派の戒規には、「同性愛の実施は、キリスト教の教義と相容れない。それ故、公然同性愛者は候補と認められたり、聖職に叙階されたり、合同メソジスト教会で役職に任命されることはない」との規定がある。
戒規にはまた結婚は男性と女性の間のこと、とされている。同派の最高審判機関「規則協議会」は09年に、同性間の結合式典を司式することは、それを合法としている州にあっても、合同メソジストの聖職としては違反、と判示している。
デロン牧師を審問したウイスコンシンの調査委員会の姿勢にも戸惑いが見られた。10年12月10日に発表された報告書で、委員会は彼女の性的指向を公然と認めた「強烈な勇気」を賞賛したものの、事態は「基本的に不正」と評価している。
「委員会は、性的指向による違反が、人間の性と平等の権利は性的指向に関係ないとする戒規の社会的原則と相容れないとしても、このような事態を違反とする合理的な基盤があるか考慮することを求められた」と報告書は述べている。(CJC)