「再開発」始まり一部解体 東京・富士見町教会 2011年3月5日

日基教団富士見町教会(東京都千代田区、主任牧師・倉橋康夫氏)の教会堂一部解体が2月16日に始まった。「飯田橋駅西口地区市街地再開発」に参加する同教会が、2013年の完成を目指し、現在地に隣接した新教会堂=写真・模型=を建築することに伴うもの。大礼拝堂など現教会堂の主要部分は工事中もそのまま使用する。
創立124周年を迎える富士見町教会。最初の会堂は関東大震災(1923年9月1日)で消失してしまい、旧教会堂の建築を余儀なくされた。建て替えた会堂は日基教団創立総会(96年6月)の会場ともなったが、老朽化のため、85年に現教会堂が建築された。
今回、地域の再開発に伴い新築する運びとなり、建築されて25年ほどしか経っていないことから、早過ぎるのではないかとの意見もあったが、教会として確保すべき点を明確にし、その条件を堅持することを譲れない大前提としながら、さらに、教会として地域に貢献する点をも考慮して、再開発事業に参加することになったという。同教会として大前提の条件としたのは、土地・建物を単独所有とすること。
牧師の倉橋氏によると、再開発は都内の各所で行われているが、土地・建物を単独で所有することは難しい。しかし同教会の場合、教会のあり方に理解を得ることができ、占有登記の形を取ることとなった。
同氏は、「再開発事業が完成した後、再開発地域のシンボルであり、福音を掲げて、心の安らぎと憩いを提供する命の水のオアシスとしての役割を果たしたいと考えている」と話している。