唯一のカトリック閣僚 バッティ氏殺害される パキスタン 2011年3月19日
パキスタンの首都イスラマバードで3月2日、少数民族省のシャバズ・バッティ長官(42)が武装集団に銃撃され死去した。バッティ氏は現政権閣僚では唯一のカトリック者。民族・宗教間のために働き、イスラム教冒涜罪で死刑判決を受けたキリスト者女性を擁護したほか、同法の見直しを呼びかけていた。
バチカン放送によると、バッティ氏は、今年1月、パンジャーブ州の知事が「イスラム教に対する冒涜罪」の廃止に賛同したことを理由に暗殺された直後、バチカン放送のインタビューに答え、正義と、少数派の人々の擁護の推進を暴力によって止めることはできないと述べていた。
4日、パンジャーブ州ファイサラーバード県クシュプールで行われたバッティ氏の葬儀には3万人以上が集まった。同地はカトリック者が多数居住している。(CJC)