「袴田事件」支援者 第二次再審を訴え 2011年4月2日
静岡県清水市(現静岡市)で1966年、みそ製造会社の専務一家4人が殺害された「袴田事件」で、死刑判決が確定しているカトリックの袴田巌さんの支援者らが3月10日、国会前で「スタンディングアクション」集会を開き、第二次再審を開始するよう訴えた。この日は袴田さんの75歳の誕生日。ろうそくに見立てたペンライトを75本用意した支援者は、「がんばろう」と呼びかけた。
アムネスティ・インターナショナル英国支部が昨年、袴田さんの死刑執行に反対するイベントをロンドンで開催したことにヒントを得て、今回、支援者らが実行委員会形式で日本でも開催する運びとなった。
集会には、福島瑞穂社民党党首ら約40人が参加した。45年間拘束されている袴田さんに対し、「袴田巌死刑囚救援議員連盟」などはじめとした国会議員からの連帯メッセージが読み上げられた。
福島党首は、「証拠などが出てきて新たな議論が起こっているので、なんとしても再審開始で闘いたい。それが成功するように力いっぱい応援していく。さらに、執行停止をするべきだ、ということも同時に主張していきたい」と述べた。