自治体、ボランティアと連携 2011年4月9日

 国際飢餓対策機構(岩橋竜介理事長)は、同機構が本部を置く大阪府八尾市と救援物資の輸送の面で協力することを決定。同機構がチャーターした10㌧トラックに市民への呼びかけで集められた救援物資が積み込まれ、23日、仙台に向けて出発した。八尾市の担当者は、「被災地に少しでも早く市民からの救援物資を届けられる」と謝意を表した。

 仙台市内では全国から集まったボランティアのグループと恊働で物資配布や炊き出し、家の片付けなどを展開中。参加しているのは、地元教会の牧師、教会員をはじめ、関東の教会から来た青年や大学生の全国組織から派遣されてきた学生、愛知から来た在日ブラジル人などさまざま。「被災された方々を何でもいいから助けたい」「自分たちも何かの役に立ちたい」との思いで自発的に行動しているという。

 夜8時には活動拠点に集まり、各自が持ち寄った情報を共有する報告会が行われ、「5時になると警察も自衛隊も引き上げてしまうので、昼間と夜間のギャップがはげしい」「地域の方からの片付け要請は一段落したから、避難所で子どもたちとゲーム大会をしてみたい」などの意見も出された。被災者に寄り添った支援活動の模索が続く。

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 東京都東久留米市に救援本部を置くクラッシュ・ジャパン(ジョナサン・ウィルソン代表)は、日本福音宣教師団(JEMA)の認定を受け、日本福音同盟(JEA)の災害援助委員会と協力して救援活動を行っている。

 3月17日にチーム第1陣を仙台市に派遣し、明泉学園に災害センターを設置。同所を拠点に救援物資を北仙台に運搬した。22日には救援本部において、「救援から復興への移行」を議題に、JEAとの緊急援助協力委員会を開催。26日には茨城県日立市に第2ベースキャンプを設立した。同団体はこれまで、07年の新潟県中越沖地震、08年の四川大地震、10年のハイチ地震などで救援活動を行っている。

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 日本YMCA同盟(中川善博理事長)によると、全国のYMCAは、被災者の救援・復興を目的に募金活動や物資の運搬などの取り組みを行っている。盛岡YMCAは、日基教団宮古教会と協力し、同教会を活動拠点として整備し、岩手県宮古市での支援活動を開始。3月22日より登山家を含むボランティア隊が派遣され、資材の運搬と拠点整備、近隣への支援の聞き取りなどを行った。

 仙台YMCAは、ボランティアチームを組織し、支援対象地域を多賀城地区、七ヶ浜地区、東松島地区に設定、各地域の調査、支援を行っている。3月26日には、南三陸町の現地調査も実施。また、22日にボランティア支援センターを開設し、対象地区の支援ニーズの調査や、全国のYMCAと対象地区の連絡調整・コーディネートを行っている。

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