イタリア・ミラノで被災者のためのミサ 日本人200人が参列 2011年4月16日

 イタリア・ミラノのドゥオーモ(大聖堂)で3月20日、東日本大震災による被災者のためのミサが行われた。ミラノ県知事、ミラノ市長、北イタリア総領事など2千人以上が列席。日本人のための特別席も用意され、ミラノ在住の日本人200人ほどが参列した。

 2時間にわたるミサでは、初めに日本人聖歌隊が賛美歌を歌い、ミラノ日本人カトリック教会のルチアーノ・マッゾッキ司祭が通訳を担当。ディオニジ・テッタマンツィ大司教が司式し、被災者のために祈りをささげた。「平安」の漢字が掲げられた祭壇には、特別に「焼香台」が用意され、日本の唱歌「故郷」の合唱の中、参列者が焼香の列を作った。

 参列者の1人、オペラ歌手・平川千志保さんの談話 「キリスト教の国」にいることを強く認識しました。日本ならばまずは物質的に経済的に支援することを考えますが、被災された方々、被害を食い止めるために原子力発電所で作業されている方々のために、集い祈ることで遠く離れていても慰めが届くのではないか、と祈りの力を感じさせられました。

 そしてネガティブな報道で不安を掻き立てられていた気持ちが、沢山の人たちが日本のために祈ってくれている姿を見て、日本人の1人として、わたしもとても勇気づけられ落ち着いて、何か自分にもできる協力をしようと前向きになることができました。

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