日基教団大阪教区 大谷隆夫牧師起訴に抗議声明 2011年5月28日
日基教団摂津富田教会(大阪府高槻市)の大谷隆夫牧師が大阪府警察に逮捕された事件(本紙4月23日付既報)で、大阪地方検察庁が同氏を威力業務妨害で4月26日に起訴したことを受け、同教団大阪教区(向井希夫総会議長)は5月4日、同教区定期総会で抗議する声明を賛成多数で可決した。
声明は、「4月5日以来、関西労働者伝道委員会のメンバーや摂津富田教会の教会員を中心とした人々が、この逮捕の不当性を訴えると同時に、高槻警察署において、面会の申し入れ、差し入れを継続する支援体制を整え、決して大谷牧師が一人ではないことを行いによって示し、解放を訴えてきました。にもかかわらず、大阪地方検察庁は、大谷牧師を起訴し、『被告人』としてしまいました。大阪府警による行為への抗議もさることながら、私たちは大阪地方検察庁に対し、さらに強く抗議をするものです」としている。
同教区は抗議表明の提案理由を文書で示し、大阪地検による起訴理由について、「当初の逮捕理由であった『公務執行妨害』から『威力業務妨害』に変更されている。これらのことは、初めから犯罪行為は存在せず、冤罪であることを如実に物語っている」と主張。
その上で、「私たちキリスト者は、大阪府警が宗教法人日本基督教団摂津富田教会の敷地(境内地)である牧師宅へと踏み込み、家宅捜索を強行すると共に、大谷隆夫教師を逮捕そして起訴したことに対し、信教の自由をも踏みにじる行為として厳重に抗議しなければならない」と述べている。