東日本大震災 チャイルド・ファンドなど 大船渡で教会、学校、NPOが協働 2011年6月4日

 東日本大震災の発生を受けて、酪農学園大学(麻田信二理事長・北海道江別市)とNPO法人チャイルド・ファンド・ジャパン(深町正信理事長・東京都杉並区)は、沿岸地域で甚大な被害が発生した岩手県で協働して緊急・復興支援事業を展開している。

 酪農学園大学は、被災地・被災者への学生によるボランティア活動を積極的に支援することをいち早く決定した。神と人と土を愛する「三愛精神」という建学の精神に基づくもの。

 他方、キリスト教を理念に掲げるチャイルド・ファンド・ジャパンは、震災後、「岩手県は県外からのNGOの受け入れがやや遅れ気味」という情報に基づき、同団体が行う国際協力の支援者である酪農学園大学と協働して、岩手県で活動することを決定した。さらに、日基教団奥羽教区(邑原宗男議長)と連絡をとり、同教区の大船渡教会を拠点に実施される被災者向け支援物資の配布でも双方が協力することで合意した。

 具体的には、岩手県に派遣されたチャイルド・ファンド・ジャパンのスタッフが大学生ボランティアの受け入れ調整を担い、毎週土曜日に交代で1週間活動する大学生ボランティアと一緒に、大船渡市社会福祉協議会が設置した「災害ボランティアセンター」から割り当てられる業務にあたると共に、大船渡教会で行われる支援物資の配布をサポートしている。

 震災前、約1万5千世帯、人口およそ4万1千人が暮らしていた大船渡市は、震災で死者312人、行方不明者150人、全壊・半壊した家屋3629戸と大きな被害を被った。被災地では、継続的、かつ組織化されたボランティアに対する期待が高く、双方は6月末まで大船渡で活動を継続することを決定している。

ボランティア調整スタッフを募集
チャイルド・ファンド・ジャパン

 チャイルド・ファンド・ジャパンは、岩手県内でボランティアの調整を担うスタッフを募集している。被災地で実施する緊急・復興支援事業の調整が主な業務内容。契約期間は6月から6カ月間(更新の可能性あり)。受け付けは随時行っており、若干名の採用が確定した時点で終了する。資格要件や選考方法など、詳しくは同団体のホームページ(http://www.childfund.or.jp/)を参照。

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