チャリティ・マラソン・コンサート全12回に幕 2011年8月6日
被災地・岩手の出身者ら出演
4月29日から連続12回の予定で行われた東日本大震災被災者支援のためのチャリティ・マラソン・コンサート「祈りから光りへ——日本復興に向けて歩き出そう」(同実行委員会主催、キリスト教放送局FEBC、キリスト新聞社、日本トランペット協会協賛、学校法人東京YMCA学院後援)が7月29日、日基教団聖ケ丘教会(東京都渋谷区)での最終公演をもって幕を下ろした。チケットは一律1500円。
同実行委員会はオルガニストの飯靖子さん(日基教団霊南坂教会員)を中心に、キリスト教関係者や音楽家らによって組織され、これまで『讃美歌21』のCD録音のために結成された合唱団を前身とする「東京21合唱団」や、パントマイム第一人者のヨネヤマママコさん、舞台女優の新井純さんらが出演してきた。
最終回では声楽家の佐々木正利さん(岩手大学教授)をはじめ、被災地である岩手県出身の声楽家らが出演した。
佐々木さんは、出演者のほとんどはまだ「声楽家」ではないが、「地震と津波によって家が全壊し、車もピアノもすべて流され、肉親を、仲間を失い絶望の淵にいったんは追い込まれた者たち」と紹介。「そんな私たちが、歌を忘れず、再び復興に向けて歌い出そうと思えたのは、本当にたくさんの方々の応援と祈りに支えられたから。みなさまの温かい慰めや励ましがなければここまで立ち直ることはできませんでしたし、またこれからの希望も見出すことは難しかったでしょう」と謝意を述べた。
最後には、出演者全員で『讃美歌21』の575番「球根の中には」を歌い上げて公演を閉じた。収益金は、日基教団と日本赤十字社を通して被災者救援に役立てられる。