元巨人軍 笹塚コーチが野球教室 2011年8月20日
チャイルド・ファンド・ジャパン 大船渡市で開催
NPO法人チャイルド・ファンド・ジャパン(深町正信理事長・東京都杉並区)は、8月2、3の両日、同法人の支援者である元読売巨人軍コーチの篠塚和典さんと共に岩手県大船渡市の三陸B&G海洋センターで野球教室を行った。
この野球教室には、同市内の全公立中学校8校の野球部員たち延べ180人が参加し、篠塚さんから守備、走塁、打撃などの野球技術の指導を受けた。部員たちは、篠塚さんのアドバイスに真剣な表情で聞き入り、練習に励んでいた。
昼食後の交流会では、野球に関するものから好きな食べ物に至るまで幅広い質問が飛び出し、それら一つひとつに丁寧に応答した篠塚さんは、「目標を持って継続して取り組むことが大切」とのメッセージを部員らに贈った。
参加した部員の一人は、「校庭に仮設住宅が建設され、思うように練習ができませんでしたが、今日は広い球場で篠塚さんの指導を受けられ、元気になりました」と話していた。
同市で復興支援事業を実施してきたチャイルド・ファンド・ジャパンは、仮設住宅の聞き取り調査をする中で、校庭に仮設住宅が建設されたために練習が制限された野球部員たちと出会い、今回の企画に結びついた。
同法人は現地の野球部にバッティング用ネットを提供したほか、篠塚さんや現巨人軍の原辰徳監督らのサイン入り色紙を贈呈した。
事務局長の小林毅さんは、「広い球場でプロの指導を受けた部員たちには、技術力の向上を共に、周りの人にも『元気』を分かち合ってほしいと期待しています。これからも、現地のニーズに基づく緊急・復興支援事業を続けていきます」と意気込みを話している。