絶対非戦の誓い新たに 千鳥が淵 2011年9月3日

結成60周年の新宗連主催で46回目
 教義や信条の違いを超えて宗教協力の理念の下、すべての戦争犠牲者を慰霊、絶対非戦と平和への誓いを新たにする「戦争犠牲者慰霊並びに平和祈願式典」が8月14日、国立・千鳥が淵戦没者墓苑で行われた。今年で46回目を数え、祈りをささげに2500人以上が来場した。献灯、さらには折り鶴の奉納がなされた。
 あいさつに立った岡野聖法連合会理事長は、東日本大震災に触れ、「(新宗連でも)加盟教団それぞれが義援金をつのり、ボランティアに出向いてきた。これは牛歩のような働きかもしれないが、復興という険しい山に挑む貴重な一歩。うまず弛まず続けて行かねばならない一歩」と述べた。
 政府派遣団が収集した遺骨や、海外から帰還した部隊や遺族に渡すことのできなかった遺骨が納められている同墓苑では、今年もインドネシアや硫黄島などから1689体が新たに納められた。これまでに納骨されたのは35万9958柱を数える。キリスト教関係では日本キリスト教協議会靖国神社問題委員会の委員長・辻子実氏が訪れた。
 主催団体の新日本宗教団体連合会、新日本宗教青年会連盟は、今年、それぞれ結成60周年、50周年を迎える。

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