教会か? 刑務所か? 初犯者に選ばせる米警察の計画延期 2011年10月22日
【CJC=東京】米アラバマ州ベイミネット町(人口約8千人)の警察が、非暴力的な犯罪で有罪判決を受けた場合、初犯なら刑務所か教会を選ばせるという計画を打ち出したが、「米自由人権協会」(ACLU)が、同計画は政教分離を定めた連邦憲法と州憲法に著しく違反していると批判し、アラバマ支部が計画の即時停止を要求、町側が実施を当分延期することを決めた。
「コミュニティ再生作戦」と銘打ったこの計画、軽罪で有罪判決を受けた初犯者に、1年間、週に1回教会に通うか、服役や罰金を選ばせるというもの。教会に通うことを選択した人は、地元の警察などが監視する。受刑者1人につき1日75ドル(約5800円)かかることも頭にあったようだ。
マイケル・ローランド同市警察署長は、すでに州内56教会から協力を表明されたとし、市民からも「圧倒的な」支持が得られていると語っていた。