ヴォーリズ建築事務所設計 2教会が登録有形文化財に 2012年5月19日

 ヴォーリズ建築事務所が設計した日本福音ルーテル復活教会(愛知県名古屋市、1953年建築)と、日基教団近江金田教会礼拝堂(滋賀県近江八幡市、1950年建築)が、4月20日の国の文化審議会で、登録有形文化財に登録するよう答申された。

 日本福音ルーテル復活教会は、28年に「大曽根講義所」として伝道を開始し、その後「大曽根教会」と名称変更した。第二次大戦中に空襲により礼拝堂を焼失したが、53年のイースターに現在の礼拝堂が再建された。焦土の中からの復活と、キリストの復活日を合わせて記念し、名称を「復活教会」とした。木造平屋一部2階建て。会堂部は大きな赤い切妻屋根を架け、側面に尖塔を建てている。60年に改修された。

 日基教団近江金田教会は、近江兄弟社の岡林勝治牧師と近江八幡近郊の信徒により、48年に創立。50年に現在の礼拝堂が建築された。木造2階建て、切妻造の本体部の隅に鐘塔を建てている。

 日本福音ルーテル復活教会・花城裕一朗牧師は本紙に対し、「この教会で生きてきた信徒たちは、ずっとこの教会堂を大切にしてきました。このように思わぬ形で広く、世の中で認められましたことを、神さまからの祝福として受け止め、励まされています」とコメント。

 日基教団近江金田教会・横田明典牧師は、「礼拝堂が近江八幡の地に建てられた頃、周りは一面の田んぼが広がっていたと聞きます。それが建築から62年を経た今では、近江八幡の駅前であることも手伝い、市の中心地となりました。礼拝堂建物が永遠のものとは思いませんが、今回、登録有形文化財として登録されたことは、信仰の先達に支えられてきた歴史も同時に、刻まれることになると思います。このことを深く受け止めつつ、神と、人と、地域と共に歩む教会として宣教の業を続けていきたいと思います」と感想を寄せた。

復活教会の内部

 

近衛金田教会礼拝堂

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