松山キリスト教書店が移転・新装 松居直氏「未来へとつなぐ本との絆」 2012年6月9日
松山キリスト教書店(愛媛県松山市)移転記念「心にひびく絵本講演会」が5月12日、同市の日基教団松山番町教会で開催された。講演会後には抽選会や子ども達へのプレゼントもあり、四国一円からの家族連れの参加者もみられ満員の盛況だった。
移転先の同書店は今年の1月に平岡光司店長の自宅を改装、新装開店した。
記念講演会は日本キリスト教書販売(株)の寺田幸子氏の司会で進められ、初めに松山番町教会で31年牧師を勤めた小島氏が「絵本と信仰」と題して講演。長年の牧会活動の中で思うように言葉が出てこない時の経験から、ユリー・シュルヴィッツ、瀬田貞二訳絵本『よあけ』に助けられた事を披露した。
続いて松居直氏(福音館相談役)は「未来へとつなぐ本との絆」と題して講演し、「実は小島先生が話された『よあけ』は私が編集しました」と聴衆を引き付けた。松居氏は福音館の創立者で、安野光雅、石井桃子、谷川俊太郎氏ら著名な作家らと共に多くの優れた作品を送り出してきた。
松居氏は自身の信仰について、同志社大学在学中に、ヨハネ1・1「初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった」に触発されキリスト者になったと語る。聖書、絵本を通して育まれる生きる力、言葉の力の魅力について話し、絵本は子どもにも、大人にも語りかけてくれるとした。
キリスト教文書センター理事長の本村利春氏は、参加者に配布された本紙イースター特集号の「キリスト教書店は、今」を紹介し、この講演会を機会にキリスト教専門書店の益々の利用をお願いした。
松山キリスト教書店の新住所は、愛媛県松山市中一万町1‐23 ℡089・921・5519