教皇ミラノ訪問 国際家庭大会に 2012年6月16日
教皇ベネディクト16世は6月1日、北イタリアのミラノを訪問した。「第7回国際家庭大会」への出席が目的。「国際家庭大会」は前教皇ヨハネ・パウロ2世の発案による。第1回は1994年にローマで、第2回以後は3年ごとに開かれ、2009年にはメキシコ市で第6回大会が開かれた。
バチカン放送(日本語電子版)によると、教皇は1日午後、特別機でミラノ・リナーテ空港に到着、ミラノ市中心部にある司教座大聖堂前の広場で、市民、市長やミラノ大司教からの歓迎の挨拶を受けた。その後、教皇は車でミラノ大司教館に移動した。
2日午前、教皇は司教座大聖堂で司祭、修道者、修道女や神学生と共に聖務日祷を唱え、黙想を行った。夜はブレッソ公園で家庭大会参加者たちの証の会に出席した。
3日の日曜日は、カトリック教会では「聖三位一体の大祝日」。家庭大会最終日に、教皇はブレッソ公園で家庭大会のためのミサを行った。子どもや赤ちゃんなどを伴った夫婦を初め約100万人の老若男女が参加した。
教皇はミサ中の説教で世界や社会をよりよい方向に変革していくために、家庭がどれほど大切な要因であるかを強調され家庭の愛の大切さを語った。
ミサの後、ミラノでの世界家庭大会の間に集められた募金50万ユーロ(約4900万円)が教皇の意向によってエミリア・ロマーニャ地方を襲った地震による被災者たちに送られると発表された。
教皇は、次回第8回世界家庭大会が15年に米国フィラデルフィアで開催される、と発表した。
教皇は夕刻、ローマ・チャンピーノ空港に到着、ヘリコプターでバチカンに戻った。(CJC)