日本キリスト教詩人会創立20周年 「言葉を紡ぐ責任」祝辞で加藤常昭氏 2012年12月25日
日本キリスト教詩人会(川田靖子会長)は12月1日、創立20周年記念の講演会と祝会を、アルカディア市ヶ谷(東京都新宿区)で開催し、35人が参加した。「雅歌の系譜」として、上智大学神学部教授の宮本久雄氏が講演し、説教塾主宰の加藤常昭氏が祝辞を述べた。
宮本氏は講演で、旧約聖書の雅歌は男女の愛について語っているように見えるが、人間の関係、神と人との関係に反映されると語った。
祝辞で加藤氏は、自身の主宰する説教塾は25年で転換点を迎えた。同詩人会も20周年を迎え、これまでと同じことをしていたのではいけないと述べた。また「賛美歌21は予想以上に普及していない。これは言葉を紡ぐあなた方にも責任がある。日本語になっていない。歌える歌をあなた方の中から生み出してください」と話した。
祝会では会員による詩の朗読があった。
同詩人会は1992年に安西均(会長)、島崎光正(副会長)、高堂要(顧問)、森田進(渉外)、柴崎聰(事務・会計)で発足。設立当時から会の世話をしてきた柴崎氏は「キリスト教を全面に出した詩人の会は他には無いのでは。小さなグループだが詩壇の世界で活躍している人は多い。キリスト教と詩というものの繋がりを検証し、私たちが果せるものがあればよい」と話す。