東方教会のクリスマス コプト教会を緊張包む 2013年1月19日
ユリウス暦を採用する東方教会のクリスマスは今年はグレゴリオ暦では1月7日。エジプトではコプト教会信徒たちが6日夜から7日未明にかけ、クリスマスイブの深夜ミサに参加した。
エジプトではイスラム組織「ムスリム同胞団」出身のムハンマド・モルシ大統領が誕生後初めて迎えたクリスマス。同大統領は、新憲法施行を図るなど、社会のイスラム化を進めている。
コプト教徒はイスラム教を国教とするエジプトで、人口約8300万人のうち1割弱を占めてはいるものの少数派として抑圧の対象とされて来た。
保守的なイスラム教徒が多い南部などでは両教徒間の抗争も続発している。コプト教徒への敵対的な発言も繰り返され、将来さらにイスラム化が進むことへの不安などで、エジプト出国を考えている信徒もいる。(CJC)