教皇の辞任発表に驚き・感謝・批判の声 2013年2月23日

 教皇べネディクト16世が2月末で教皇職を退くと発表したことは、全世界の教会内外に大きな反響を呼んでいる。

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 「教会への要請が特に高まっている時に、高齢で自らの宣教の責任と重荷を担っていることを、深い尊敬の念をもって見てきた。教会とエキュメニカル運動への愛と関わりに感謝する。ベネディクト教皇はWCC(世界教会協議会)のことを良く知っていた。この重大な転換期に神がカトリック教会を導き祝福されるように」(オラフ・フィクセ=トゥヴェイト=WCC総幹事)

 「わたしたち他のキリスト者家族に属するものは、今回の証しの重要さを快く認め、ベネディクト教皇の宣教に関する霊感と挑戦について、カトリック教会の兄弟姉妹と共に、神に感謝する」(ジャスティン・ウエルビー=英国国教会カンタベリー大主教)

 「わたしたちとの対話や会合で、教皇が温かくかつ正統な人であることを知った。それに加えて信念についての勇気を、最近の姿勢にはそれと相容れないことがあった時でも、わたしは評価する。倫理的相対主義と自己中心的思想の横行に断固とした姿勢を示したことには特に感銘を受けた」(ジョン・タニクリフ=世界福音同盟総主事)

 「辞任は、教会に対する配慮の大きさを示している。辞めることは悲しいが、聖ペテロの後継者としての無私のリーダーシップを発揮した8年間に感謝する」(ティモシー・ドーラン=米カトリック司教協議会会長)

 「べネディクト16世は、カトリック教会がユダヤ人を改宗に導くべきではないと語った。障害はあったものの、彼はわたしたちの懸念に耳を傾け、わたしたちの二つの共同体がこの半世紀に緊密になったこと、破壊された世界を修復するために共に為すべきことについて語ろうとしてきた」(エイブラハム・フォックスマン=反誹謗同盟全米部長)

 「教皇自身が、慎重に考慮した上で、もはや職務を遂行するために十分な力がないという結論に達したのなら、それには最高の敬意を払う。長生きになった時代に、教皇が高齢化の重荷に耐えて行かねばならないのか、を人たちの多くは理解するだろう」(アンゲラ・メルケル=ベネディクト16世の出身国・独首相)

 「教皇はただの人ではない。キリストの代理だ。最後まで留まって、その十字架を背負って前進すべきだった。今回のことは世界の不安定の大きなサインであり、それは教会を弱体化させよう」(アレッサンドラ・ムッソリーニ=イタリアの政治家、独裁者ベニト・ムッソリーニの孫)(CJC)

 

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