新教皇にベルゴリオ枢機卿 2013年3月23日
バチカン(ローマ教皇庁)はベネディクト16世の退位に伴う後継者、第266代教皇にアルゼンチン出身のホルヘ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿(76歳、ブエノスアイレス大司教)を3月13日午後7時(日本時間14日午前3時)過ぎに選出した。新教皇は「フランシスコ1世」を名乗る。
枢機卿による次期教皇選出会議「コンクラーベ」は、バチカンのシスティナ礼拝堂で12日午後から開催されたが、5回目の投票でベルゴリオ枢機卿を選出した。欧州以外の出身者が教皇に就くのは約1300年ぶり。米州大陸出身の教皇は初めて。
新教皇は、前教皇ベネディクト16世の生前退位という約600年ぶりの異例の事態を受けて選出された。カトリック教会の信徒12億人の約4割が中南米におり、教会がさまざまな課題に取り組むには、欧州以外出身で、バチカンの内部から距離を置いていた次期教皇を期待する声が強かったが、それに応える形となった。