日基教団渋谷教会で木田献一氏葬儀 旧約学の〝先達〟偲ぶ 2013年5月4日
4月14日に多臓器不全のため召天した旧約学者・木田献一氏(82)の葬儀が18日、東京都渋谷区の日基教団渋谷教会で執り行われた。司式は同教会牧師の藤村和義氏、奏楽は喪主・みな子夫人が務めた。
これまで50年親交があったという牧野信次氏(日基教団上星川教会牧師)が葬送の辞を語った。さらに小野興子(元山梨英和中学・高校同窓会長)、月本昭男(立教大教授、日本聖書学研究所副所長)、関田寛雄(日基教団神奈川教区巡回教師、青山学院大名誉教授)の3氏が感話を述べた。
「旧約学を専攻する人で、木田先生にお世話になっていない人はごくわずか。木田先生にとっての旧約聖書は、人間を自由にする、解放するという書物だった」「木田先生がのこしたものは無形の遺産。その生き方を通して、目には見えなくても、かけがえのない宝物をのこしてくれた」などと故人を偲んだ。
遺族代表としてあいさつしたみな子夫人は、「(感話などから)木田献一は、わたしが思う以上にえらい人だったんだなと思いました」と述べ、木田氏が最近になって「ぼくの心境は、ヌンク・ディミティスだ」と語っていたことを話した。
木田氏は2月に転倒して骨折した際、末期の肝臓がんであることが判明し、自宅で家族による看護を受けていた。