悩める若者にどう向き合う? 日宗連・宗教文化セミナー 2013年7月13日

 日本宗教連盟は6月17日、「悩める若者にどう向き合うか」をテーマに、「第2回宗教文化セミナー」を東京・渋谷の国学院大学で開催した。同セミナーは「宗教は“家族と”地域社会“を再生できるか」を大きな主題としてシリーズ全3回で実施している。各宗教宗派の関係者ら約130人が参加した。

 同連盟理事の石井研士氏(国学院大学神道文化学部教授)が基調講演。就職難、就職活動の失敗から自分の存在意義を見失う「就活うつ」や引きこもり、貧困化などの悩みや問題を抱えている若者に向き合う宗教者の現場の声を聞くという趣旨を説明した。

 さらに、カトリック司教・森一弘(真生会館理事長)=写真、真宗大谷派僧侶・三橋尚伸(産業カウンセラー)、金光教結城教会教会長・大木光雄の各氏が講師として登壇。それぞれが自らの体験をもとに具体的事例を紹介し、語った。

 森司教は、青少年期の体験、修道生活に入ったプロセスを話した。「苦しみ悲しむ一人ひとりに真剣に向き合う」ことを大切にしているという。「doing(自らの力に頼って構築される世界)から、being(信頼・委ね・交わりの世界)への目覚め」が重要だと語った。

 三橋氏は仏教者が援助できることとして、「向き合うのではなく、同行者として同じ方向を向いて歩く必要」「原因探しとその対処だけではなく、不条理に対応する」「解決ではなく、転ずるという救いの提示」を挙げた。

社会・教育一覧ページへ

社会・教育の最新記事一覧

  • 聖コレクション リアル神ゲーあります。「聖書で、遊ぼう。」聖書コレクション
  • 求人/募集/招聘