脱核とアジア平和のため 「NNAA‐J」が韓国原発地域訪問 2013年8月3日

 脱原発運動のために、キリスト者を含む市民グループで韓国を訪れていた「NNAA‐J(No Nukes Asia Actions Japan=反原子力アジア行動日本、崔勝久・事務局長)」は7月9日、東京・永田町の参議院会館で訪問先の報告会を行った。

 「脱核とアジア平和のための韓国原発地域韓日市民ツアー」と題した交流は6月19日から24日まで行われた。日本からは、東北ヘルプ事務局を含めた21人、受け入れ側の韓国からは延べ50人が参加した。

 韓国をバスで一周する形で、原発立地地点である霊光(ヨングァン)、古里(コリ)、月城(ウォルソン)などを訪問。昨年6月、日本で催した「下北『核』半島地域スタディ・ツアー」に続く形となった。

 事務局の崔氏は、韓国を訪れた成果について、「両国の活動家が互いに訪問し、交流をもつことはこれまでもあったが、今回のように原発の立地地域で住民がどのように生きているのか、話を聞くということはなかった。これは画期的なこと」と話した。この10月に釜山で開催される世界教会協議会(WCC)大会で行われる脱原発運動問題討議に関する打ち合わせも兼ねていた。

 また、福島原発事故について、原発メーカーが事故の原因究明もされないまま原発輸出を続けていることに抗議。今年11月を目標に、原子炉メーカー3社を相手取った訴訟を東京地裁で起こす予定だという。原告団の島昭宏弁護士(アーライツ法律事務所)が登壇し、これまでの経緯などを述べた。

 NNAA‐Jは現在、NPO法人化に向けて準備している。理事長には渡辺信夫氏(日本キリスト教会東京告白教会前牧師)が就任する。

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